生姜の種類
【新生姜】
7月下旬から8月にかけ収穫し販売いたします。通常の生姜より繊維が柔らかく生姜特有の辛みはやや控えめで、シャキシャキとした食感と爽やかな香りが特徴。スライス、千切りなどで主材料としてお召し上がりください。
【囲い生姜】
一般に「生姜」として目にすることの多い生姜で10月中旬から12月にかけ収穫し、収穫後約2か月間貯蔵してから販売いたします。収穫後、土付きの状態で低温貯蔵庫にて保管し1年を通して出荷されます。乾燥から身を守るために、酵素の働きで表皮は飴色に変化し、表皮の色が強くなるなどの変化とともに、辛み成分も徐々に増え、薬効成分も高くなります。
【親生姜】
「種」として栽培に使われた生姜をいいます。通常の生姜より繊維が多く、辛みが強い生姜です。
【黄金(こがね)しょうが】
一般に栽培されている生姜(大生姜)に比べ肉質が黄金色で、調理後も退色しにくいので料理を色鮮やかに彩ります。生姜の有効成分として注目を浴びる辛味成分(ジンゲロール、ショウガオール)が一般的な生姜より多く含まれております。また繊維質が少なくおろし易いのが特徴です。
【大生姜】
高知県在来種として一般に栽培されている生姜が「大生姜」です。ひとつの根塊が大きいため、皮を剥いでも使いやすくマイルドな香りが特徴で辛みが苦手な方にお勧めです。
【三州生姜】
三州生姜は肉質が黄色を帯びているため「黄生姜」とも呼ばれて、 辛み成分であるジンゲロール類が一般の生姜より多く含まれる為、辛みが強く、少ない量で薬味の効果があります。また、小生姜に分類されひとこぶが小さいことから収穫量が少なく栽培される農家さんが少なくなっています。
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よくあるご質問
Q1.生姜を長く保存する方法は?
A1.濡らしたキッチンペーパーで包み、冷蔵庫の野菜室で保管すると長持ちします。
Q2.スーパーで購入した生姜を畑に植えたら育ちますか?
A2.流通段階で生姜に様々な菌が付着したり、冷蔵ケースで冷気が当たる可能性があるので植えても芽の出ない可能性が高いです。種子用の生姜は収穫後、土が付着した状態で細心の注意を払って保管したものを使用しています。
Q3.生姜はどこで保存すればいいの?
A3.生姜の保管適温は14度~15度です。冷蔵庫の「野菜室」の温度は約7℃程度ですので、できれば買ってきた生姜をビニールから出し冷蔵庫の冷気が直接生姜に当たらないように、湿らせた新聞紙に包んで保管することをお勧めします。
冬場なら冷蔵庫で保管しなくても直射日光の当たらない所で常温保管できます。
Q4.生姜に緑色の部分がありますが大丈夫でしょうか?
A4.生姜は土の中で成長します。栽培では生姜の生長とともにワラをかぶせ、生姜が土から出ないようにしていますが太陽を浴びてしまった生姜は光合成によって、生姜が緑色に変わります。もちろんこれは病気になっているわけではないので、少し硬くなっているかもしれませんが、安心してご利用いただけます。
Q5.生姜から芽が出てきたけど大丈夫ですか?
A5.ジャガイモなどは、芽が出たり芋の表面が緑色に変色すると、「ソラニン」という毒素が発生するといわれていますが、生姜には芽が出ても全く毒素などは発生しませんので、安心してご利用ください。芽の出る生姜は体力のある健康な証拠ともいえます。逆に、芽の出ない生姜は体力が弱いため劣化しやすく、カビが生えたり、腐ってしまったりしてしまう可能性が高いので、早めに使いきることをお勧めします。生姜の芽は三杯酢につけると美味しく食べられます。
Q6.摩り下ろす時に繊維を少なくさせる方法は?
A6.生姜を摩り下ろすと、繊維ばかり残りおろし金が繊維だらけになることがあります。これは生姜を斜めに摩り下ろすと、繊維が切れずに摩り下ろす度にどんどん増えるからで、おろし金に垂直に当てた生姜を真っ直ぐに摩り下ろすと、繊維が切れ、斜めに摩り下ろすよりも少なくなると思います。
Q7.生姜の皮はむかなくてもいいの?
A7.生姜は皮の近くは香りが強く、辛み成分も強いので皮もよく洗って食べることをおすすめします。気になるようでしたら包丁ではなくスプーンを使ってできるだけ薄く皮をそぎ落としてください。生姜の傷んだ部分などもスプーンを使うと生姜の形に合わせて取りたい部分だけこそげ取ることができます。
Q8.生姜の旬はいつ?
A8.色が白くシャキシャキとした新生姜は7月~8月に収穫され出荷されます。また一般販売されている生姜は「囲い生姜」といわれるもので10月中旬~11月に収穫し、その後約2か月間貯蔵されてから出荷が始まり年間を通して販売されています。
Q9.生姜を使って身体を温めるには?
A9.生姜には「ジンゲロール」「ショウガオール」という身体を温める成分が含まれています。「ジンゲロール」は辛み成分で一時的に体を温めますが持続力はありません。「ショウガオール」は生の状態にはほとんど含まれておらず、生姜を加熱することによって成分が作られるのでホットジンジャーにすると最適です。ただ100度以上で生姜を熱し続けるとショウガオールが壊れてしまうので注意してください。
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生姜の効能
生姜の歴史は古く、昔から世界各地で香辛料や生薬として利用されてきました。
その効能は東洋医学や民間伝承等で広く知られていますが、近年、健康意識の高まりを受けより多くの注目を浴びるようになってきました。
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体を冷やす。
体を温める。
生姜の効能として知られるこの相反する二つの働きは、摂取方法の違いによって得られるものですが、総合して生姜には次のような薬効が認められています。
- 免疫力を高める
- 抗菌作用がある
- 酸化を防止する
- 解熱作用がある
- 発汗・去痰を促す
- 咳を鎮める
- 吐き気を抑える
- 胃腸の消化吸収能力を高める
- 胃潰瘍を防ぐ
- 血糖値を下げる
- 血中コレステロールを下げる
- 血液をサラサラにする
- 解毒を促し体内を浄化する
- 代謝を上げ肥満体質改善に役立つ
- 体質を改善する ・・・など
黄金しょうがにはこれらの効果が期待できる生姜の主成分、ジンゲロールとショウガオールが一般の生姜より多く含まれています。
※ 注意 効能には個人差があります。
黄金しょうがと大生姜の成分比較表
成分 | ||
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ジンゲロール | ショウガオール | |
高知県産黄金しょうが | 120mg | 1.1mg |
高知県産大生姜 | 72mg | 0.6mg |
100g当たりの数値 ※日本食品分析センター 分析値